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「 “うつ” を “やめる” 」誓いを立てるには

みなさま、いつもありがとうございます。

以前書いた “うつ” に関する話の続きになります。
http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/1389 )

いうまでもなく、“うつ” というものはつらいものです。

このつらさは、なってみた人にしか分からないですし
言葉や比喩を使ってどんなにうまく説明しようとしても
“健康な人” にはなかなか伝わりません。

また、当然、“うつ” の人には
そこから脱したいという気持ちが少なからずあるわけですが
残念ながら「“ほんとうに” 治したいか・治りたいか」と仮に質問してみた場合
治したい・治りたいと考える人は、実はとても少ないような気がするのです。

(もうすこし細かく書くと「治したい気持ちはあっても、治りたくない」のでは・・・)
(ただし、CTスキャン・MRI・光トポグラフィーなどの精密検査によって『脳の病気』と判断された場合、話は別です)


なぜか・・・

それは、仕事にしろ、家事子育てにしろ、その他、人との付き合いにしろ
長い間自分に無理に無理を重ねて生活してきた結果 “うつ” になってしまったので
“うつ” が治ってしまうと、また今までどおりのつらい・苦しい生活に戻ってしまうということに
うすうす気づいている部分があるからだと思います。

(頭では治したい・治りたいと思っていても、身体そのものは治ろうとしないでいる)
( “うつ” はある意味、自分の身の回りの環境や社会に対する “抵抗” のサインのひとつ)



では、どうすれば “うつ” はなくなる(もしくは、和らぐ)のでしょうか?

実は “うつ” の人が心から望んでいることがあり
(とはいっても、本人すら気づいていない無意識のレベルで)
まず最初にそれを行う必要があります。

その心から望んていることとは・・・

・自分の苦しみ、不安、つらさを分かってくれること
・自分を甘えさせてくれること/100%受容してくれること
・“現実から逃げる” こと


であり、それによって、まずは ”うつ” の人を
無条件で受け入れ、共感的理解を示す 必要があります。

そして、それによってある程度 “うつ” の人の心の整理ができた後
いままで自分を苦しめてきた生活環境・人間関係等を一つひとつ丁寧に見直し
何を残して、何を捨てるのかちゃんと精査する必要があると思います。

(とはいえ、生活環境・人間関係に必ずしも非があるわけでなく、その人にとって「合わなかった」ということ)


ある意味、本気になっていままでの生活環境・人間関係を変えることで
「 “うつ” を “やめる” 」という誓いがたてられるかどうか、、

“うつ” になった人の、一番大きな壁のような気がします。