ハートオフィス・あおい

NEWS RELEASE 新着情報

カウンセリングを身近なものに

“カウンセリング的関わり” の基本〔Ⅰ〕:『リレーション』とは?(4/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

私たちプロのカウンセラーが提供する『カウンセリング』のみならず
親子関係、夫婦関係、上司と部下との関わり、教師と生徒や保護者等の関わり等
“カウンセリング的関わり” において重要となる『リレーション』

(リレーション:心と心のふれあい、気持ちと気持ちのつながりをつくっていくこと)

『リレーション』をつくる3つの要素のうち、最後の3つめを紹介します。
(引用:『新しいカウンセリングの技法』諸富祥彦著 誠信書房)


③ こころのつぶやき(感情の自己開示)

自己開示とは、自分を開くことです。
自己開示には《価値観の自己開示》《事実の自己開示》《感情の自己開示》の3つがありますが
ここで重要なのは、相手の方の話を聴いているときに、自分の中で『ふと浮かんできた思い』を
つぶやくように伝えていくことです。

たとえば

「そうか……それは……やるせない……やってやれない……」

といったようにです。

相手の気持ちに自分を溶かし込むような仕方で、話を聴いているときに
ふと自分の内側が浮かんできた《感じ》《気持ち》《思い》をつぶやくようにして
相手の方に伝えていくのです。

ここで重要なのは、自己開示の際、隠れた主語が「私は……」になっていることです。

隠れた主語が「あなたは……」と二人称になっていると
相手の方は責められたような気持ちになることが少なくありません。
それでは、あなたの真意が伝わりません。

そうではなくて「ほんと……○○ですね」と、隠れた主語を「私は」にして
自分自身の実感をそのまま言葉にぽつりと言葉にしていくのです。


 (『リレーション』とは? :過去掲載分)
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/847
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/848
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/849

“カウンセリング的関わり” の基本〔Ⅰ〕:『リレーション』とは?(3/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

私たちプロのカウンセラーが提供する『カウンセリング』のみならず
親子関係、夫婦関係、上司と部下との関わり、教師と生徒や保護者等の関わり等
“カウンセリング的関わり” において重要となる『リレーション』

(リレーション:心と心のふれあい、気持ちと気持ちのつながりをつくっていくこと)

『リレーション』をつくる3つの要素のうち、きょうは2つめを紹介します。
(引用:『新しいカウンセリングの技法』諸富祥彦著 誠信書房)


② 伝え返し(リフレーション)

伝え返し(リフレーション)とは

 相手の方が言葉によって表現している気持ち
 この言葉で “言おうとしていること” をありありと思い浮かべながら
 「○○という感じでしょうか」と、
鏡のように映しだして
 それでぴったり合っているかどうか、相手の方に “確かめてもらう”


応答です。


例えば、ある女子高生がこんなふうに言ったとしましょう。

「もう、いい……。お母さんに、わかってほしかったけど……いい。もう、いい……。いい……」

このとき、この女性がこの言葉で言い表そうとしている
《気持ち》《言おうとしていること》(=感じられる意味)をありありと思い浮かべながら
「こういう気持ちかな?」と確かめるような姿勢で

「そうか……。もういいか。お母さんに分かってほしくて、いろいろやってみたけど
 わかってもらえない。 もうあきらめた。 ……もう、いい……そんな感じかな?」


と応答していくのです。


つまり

 相手の《鏡》になったかのような姿勢
 いまその人が言おうとしていることの意味合いをありありと思い浮かべ
 「○○な感じかな?」と伝えて、確かめていく。


ことです。


このとき
『内容よりも気持ち』『事柄よりも感情』に応答することが鉄則になってきます。


 (『リレーション』とは? :過去掲載分)
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/847
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/848

“カウンセリング的関わり” の基本〔Ⅰ〕:『リレーション』とは?(2/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

私たちプロのカウンセラーが提供する『カウンセリング』のみならず
親子関係、夫婦関係、上司と部下との関わり、教師と生徒や保護者等の関わり等
“カウンセリング的関わり” において重要となる『リレーション』

(リレーション:心と心のふれあい、気持ちと気持ちのつながりをつくっていくこと)

『リレーション』をつくる3つの要素のうち、きょうは1つめを紹介します。
(引用:『新しいカウンセリングの技法』諸富祥彦著 誠信書房)


① うなずき・あいづち

このうなずき・あいづちこそ
「私はあなたの話をちゃんと聴いてますよ」
「聴き流しているのではなく、関心を持って耳を傾けていますよ」
という姿勢を伝えることができる最も基礎的な技法といえます。

他の人から人生のつらい出来事や、苦しかった思いを打ち明けられたときには
あまり『自然体』にこだわらず、少しオーバーなくらいにゆっくり、大きくうなずきましょう。

相手のペースに合わせながら、少しゆっくりなスピードがちょうどよいでしょう。

『自然体』にこだわりすぎると、話を聴いてもらったほうは
「あまりしっかりと受け止めてもらえなかった」という感じを持つことが多いものです。
少し大きめに、ゆっくりとうなずきましょう。

あいづちも重要です。
しっかりと声に出して、相手の方よりも少し低めの声、少しゆっくりめのスピードであいづちを打ちましょう。

「ええ、ええ……なるほど。……そうですか……はい…はい……あぁ……えぇ」

こんなふうに、行間を響かせるような仕方で、あいづちを打っていくのです。

うなずき、あいづちの基本は
相手の方よりも少し「大きめ、低め、ゆっくりめ」です。


 (『リレーション』とは? :過去掲載分)
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/847

“カウンセリング的関わり” の基本〔Ⅰ〕:『リレーション』とは?(1/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

職業や立場によって、また、年齢を重ねていくことによって
人から相談される機会というのが出てくると思います。
(ex 勤務先の上司、学校の先生、医者、士業、各種セラピスト etc… )

相談された側からみると、自分が「信頼されている」と思い
ついうれしくなってアドバイスしたり(ひどいと、ダメ出ししたり)
経験談など織り交ぜ自分自身の話をしてしまうこともあるかと思いますが
その場合、「やっとの思い」で相談した人が “そっちのけ” になってしまい
「相談して損した」と思われることも数多く見受けられるようです。


そうした状況にならないための注意すべきポイントが
大きく分けて2つありますので、今月、来月と順に紹介していきますが
まずひとつ目、今月紹介するのは『リレーション』というものです。
(もうひとつの『傾聴』は来月に紹介していきます)


おそらく、初めて聞くという人がほとんどであろう
この『リレーション』ということば・・・ 一言で表すと

心と心のふれあい、気持ちと気持ちのつながりをつくっていく

ことです。


つまり、相談者が相談した相手に対し

「私は、この人と気持ちがつながっている」
「この人には安心して話ができる」
「この人とは、気持ちがひとつに重なって、同じこころの世界を味わえている」
「この人は、私の気持ちを、こころのひだまで丁寧に分かってくれようとしている」


と感じることができる人間関係のこと。


私たちプロのカウンセラーが提供する『カウンセリング』のみならず

・思春期で多くの悩みを抱えているお子さんに対して生かす
・夫婦関係、親子関係の改善に生かす
・上司と部下との関わり、教師として子どもと保護者との関わりに生かす

といった “カウンセリング的関わり” においては、必ず『リレーション』の関係が存在し
この関係なくして『安心して話ができる場』は存在しませんし、相談者を援助することはできません。


また、そんな『リレーション』をつくるためには、3つの大事な要素がありますので
それぞれについて、今後また詳しく書いていきます。


(引用:『新しいカウンセリングの技法』諸富祥彦著 誠信書房)

なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか(4/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

過去3回にわたってお送りしているテーマ
『なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか(※)』 きょうが最後です。

カウンセリングにおいて最も大切なことのひとつに『援助的人間関係の確立』があり
そのためには 3つの段階を踏んでカウンセリングを行う 必要があることを同時に述べました。
(カウンセリングに時間と回数がかかるのはこのためです)

本日は3つの段階の中の最終段階 『〔Ⅲ〕行動計画期』について詳細を述べていきます。
(参考文献:『新しいカウンセリングの技法』 諸富祥彦著 誠信書房


〔Ⅲ〕行動計画期
・アクション、ステップの時期
・「実際にこれからどうするか」行動の計画を立て、小目標を達成していく段階


カウンセリングの方向性が定まってきたら、『行動計画』の段階に進んでいきます。

例えば「ある仕事に就こう」という方針が定まった場合
「その仕事に就くにはどのような資格が必要で、どのような学校に行けばいいのか」
などを探っていきます。

また、しばらく勤務先や学校などを休んでいた方であれば
「職場や学校に戻るための努力をしよう」
と決めて、いきなり職場や学校に戻るのではなく
「通勤・通学するのと同じ時間に同じ服装をして、家の近くを30分歩くことから始める」
などといった具合です。

「(具体的に)いつから、何をしていくか」
「無理がないようにするためには、どのようなことから始めて、次にどんなことをしていくか」
という行動の計画を、カウンセラーとクライエントさんが一緒に話し合って決めていくのです。

そして、この段階を終えたら、いよいよカウンセリング終結に向けての話し合いを進めていきます。

「そろそろ終わりにしてもよさそうな気がするのですが、いかがですか?」
とカウンセラーから切り出す場合もあれば
「なんとかやっていけそうな気がするので、そろそろ終わりにしたいと思います」
とクライエントさんの方から伝えていただく場合もあります。

いずれのケースにしても、クライエントさんの意思を尊重するのに変わりありません。


 (※)『なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか』過去掲載分
    http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/830
    http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/831

    http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/832

なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか(3/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

一昨日よりお送りしているテーマ
『なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか(※)』 きょうが3回目です。

カウンセリングにおいて最も大切なことのひとつに『援助的人間関係の確立』があり
そのためには 3つの段階を踏んでカウンセリングを行う 必要があることを同時に述べました。
(カウンセリングに時間と回数がかかるのはこのためです)

本日は3つの段階の中の第2段階 『〔Ⅱ〕自己探索期』について詳細を述べていきます。
(参考文献:『新しいカウンセリングの技法』 諸富祥彦著 誠信書房


〔Ⅱ〕自己探索期
・自分を深く見つめる時期
・自分の内側に意識をむけて、こころの声を聴いていく段階


一定の関係形成を築けたと感じたクライエントさんは、意識がたんだん自分自身へと向かい始め

 「自分の “ほんとうの” 気持ちは、どのような気持ちなのか」
 「果たして自分は何をしたくて、どんな方向に向かいたがっているのか」


と自己探索するようになっていきます。

この『自分を深く見つめていく(内省していく)段階』こそが
カウンセリングの主たる段階であり、山場ともいえます。

ここで私たちカウンセラーが意識するのは
クライエントさんから受け取った言葉を、自分(カウンセラー自身)の深いところに
ゆっくり響かせていくような『深い傾聴』をすることです。

それは、カウンセラー自身が自分の “深いところ” で話を聴いていないと
クライエントさんも安心して自分のこころの奥深くに入っていくことができないからです。

カウンセラーが自分の “深いところ” に重心をおいて、そこでクライエントさんの話を聴き
そこから『伝え返し』をおこなっていく ――

そんなカウンセラーのあり方がクライエントさんに伝わることによって
クライエントさんも安心してこころの奥深くに入っていくことができます。


 (※)『なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか』過去掲載分
    http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/830
    
http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/831

 

なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか(2/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

昨日よりお送りしているテーマ
『なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか(※)』 きょうが2回目です。

カウンセリングにおいて最も大切なことのひとつに『援助的人間関係の確立』があり
そのためには 3つの段階を踏んでカウンセリングを行う 必要があることを同時に述べました。
(カウンセリングに時間と回数がかかるのはこのためです)

本日は3つの段階の中の最初の段階 『〔Ⅰ〕関係形成期』について詳細を述べていきます。
(参考文献:『新しいカウンセリングの技法』 諸富祥彦著 誠信書房


〔Ⅰ〕関係形成期
・『ラポール』を築く時期
・「こころとこころのつながり」をつくる段階


この段階でなんといっても重要なのは

 「この人には安心して話ができる」
 「この人は、私の気持ちをわかってくれる」
 「細かなこころのひだまで、ていねいに分かって、感じ取ってくれる」
 「そしてその理解を、ちゃんと私に確かめてくれる」
 「この人だったら、一緒にやっていけそうだ」


という共感的な関係の確立です。

1回のカウンセリングでこの関係形成が完了する場合もあれば、10回以上かかる場合もあります。
(おおよそのところ、2~3回でこの関係を築いていきます)


ここで私たちカウンセラーが行うのは
クライエントさんの『見立て(▲)』の他、『うなずき』『あいづち』『感情の伝え返し』など
ごく一般的な傾聴することを主とし、問題そのものに目を向けることはまだしないことの方が多いです。

それは、どんなクライエントさんであっても

 「このカウンセラーさんは私の話や気持ちをていねいに受け止めてくれる」
 「わかったつもりにならずに、ちゃんと私にしながら聴いてくれている」


と(クライエントさんが)感じるよう
 
「あなた(クライエントさん)のこころをきちんとわかろうとしていますよ」

という姿勢でクライエントさんの気持ちを受け止めていくことを意識するためです。


  (▲)抱えている問題や悩みがどんなものであるか、またその根源となっているもの
     問題や悩みの深さをつかむこと


 (※)『なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか』過去掲載分
    http://www.heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/830

なぜ、カウンセリングは時間と回数がかかるのか(1/4)

みなさま、いつもありがとうございます。

カウンセリングを行う上で大切なことがいっぱいあるわけですが
何よりもまず大切なこと・・・それは

クライエントさんがカウンセラーに対し

 「この人とは、気持ちが一つに重なって、同じこころの世界を味わっている」
 「この人は、私の気持ちを、こころのひだまでていねいに分かってくれようとしている」


と感じてもらえるようになること。

つまり『援助的人間関係の確立』こそが最も重要な要素となってきます。

では、どのようにするとこの関係が確立できるのでしょうか?

それは、以下に示す3つの段階を踏んでカウンセリングを行うことにあります。
(参考文献:『新しいカウンセリングの技法』 諸富祥彦著 誠信書房)


 〔Ⅰ〕関係形成期
  ・『ラポール』を築く時期
  ・「こころとこころのつながり」をつくる段階
  〔役に立つ理論〕ロジャーズのクライエント中心療法


 〔Ⅱ〕自己探索期
  ・自分を深く見つめる時期
  ・自分の内側に意識を向けて、こころの声を聴いていく段階
  〔役に立つ理論〕ロジャーズのクライエント中心療法
          ジェンドリンのフォーカシング
          精神分析、ユング心理学、プロセスワークなど


 〔Ⅲ〕行動計画期
  ・アクション、ステップの時期
  ・「実際にこれからどうするか」行動の計画を立て、小目標を達成していく段階
  〔役に立つ理論〕ブリーフセラピー、認知行動療法など



もちろん、クライエントさんの意向や取り扱う内容・進み具合によって
どの段階を中心として取り扱うかまったく異なってくるわけですが
この3つの段階を踏まえなくしてカウンセリングは成り立たないため
カウンセリングに時間と回数がかかってしまうのはやむを得ないことなのです。
 

それぞれの段階について、次回以降、もう少し詳しく取り扱っていきます。

カウンセリングの種類(6/6)

みなさま、いつもありがとうございます。

カウンセリングにてクライエントさんのお話に耳を傾け、見立てを行うとともに
クライエントさんにとって最もよい答えを導かせるためのベースとなる『6つのカウンセリング(※)』

本日はテーマの最後となる6つ目です。
(参考文献:『新しいカウンセリングの技法』 諸富祥彦著 誠信書房)

 
⑥ コンサルテーション(作戦会議)

これまで紹介してきた5つのカウンセリングは
「相談に来られている人自身の変化」を援助するものでしたが
それとは異なるニーズを抱えた相談も寄せられることがたまにあります。
(ex 中学校の教師が、受け持つ生徒のことで相談に来られた場合)

この場合のクライエントさんのニーズは、具体的な助言が欲しいことの方が多く、これを
カウンセリングと区別して『コンサルテーション』といいます。

カウンセリングとコンサルテーションの一番の違いは
「変化するのは誰か」ということになります。

上の例でいくと
生徒の問題を通じ、教師であるその人自身のあり方や理想とする教師像などを内省・探索していく場合は
『カウンセリング』になりますし

カウンセラーと教師が “チーム” を組んで、どうやって生徒が変わるか “作戦会議” を行う場合は
『コンサルテーション』になります。

ここでカウンセラーが注意しないといけないのは
いま行っていることがカウンセリングなのか、コンサルテーションなのか
カウンセラー自身がちゃんと自覚して支援できているかというところになります。

自覚して支援できているかいないかで、その結果も大きく変わってしまいます。


 (※:『6つのカウンセリング』過去掲載分)
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/807
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/808
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/809
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/812
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/813

カウンセリングの種類(5/6)

みなさま、いつもありがとうございます。

カウンセリングにてクライエントさんのお話に耳を傾け、見立てを行うとともに
クライエントさんにとって最もよい答えを導かせるためのベースとなる『6つのカウンセリング(※)』

本日はその5つ目です。
(参考文献:『新しいカウンセリングの技法』 諸富祥彦著 誠信書房)

 
⑤ “つなぐ” カウンセリング

つなぐカウンセリングとは
ほかの専門機関などを紹介することによって、文字通り、次の専門機関でのカウンセリングが始まるまで
クライエントさんを ”つないでいく” ことを意味します。
(ほかの専門機関や専門家を紹介することを「リファー」という)

つなぐ必要のあるケースは、実は結構多いのですが(下記参照)
私たちカウンセラーは、複数の専門機関を紹介したり十分な説明をすることで
クライエントさんが自分自身で選ぶことができるように努めます。

また、一方的に紹介しっぱなしでは
クライエントさんの中には「見捨てられた」と思う方もいらっしゃるかもしれないので
紹介先などでうまくいかないときなどに「またいらしてください」と声をかけるといった
配慮もできるよう心がけています。

また、クライエントさんにぴったりな専門機関や専門家(医師など)を紹介する上でも
クライエントさんの抱えている問題の質や大きさ、人間性、病態水準など
的確な見立てを行うことも重要となってきます。

   〔専門機関などに紹介するケース〕
 ・自分の不得意な(あるいは経験の乏しい)事例の場合
 ・クライエントの経済状況から、カウンセリング継続困難と思われる場合
 ・クライエントさんの限定的・具体的ニーズに応えるための専門的知識がない場合
  (「箱庭療法をしたい」など(当方は取り扱っていません))
 ・クライエントさんの環境変化により、継続が困難になった場合
  (引っ越し…その地域のカウンセラーさんで信頼できる人など)
 ・クライエントさんの環境変化により、引き継いでもらった方がスムーズにいくと判断できる場合
  (進学…スクールカウンセラー、学生相談室のカウンセラーなど)
  (就職…企業内のカウンセラーなど)
 ・クライエントさん自身が、ほかの専門機関への紹介をもとめてきた場合
 ・明らかに手に負えない病的水準・症状の場合


 (※:『6つのカウンセリング』過去掲載分)
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/807
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/808
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/809
 http://heartoffice-aoi.com/index.php/news/archives/812