ハートオフィス・あおい

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2020年7月14日

眠れぬ夜に〔♯23〕『無』とは?

みなさま、いつもありがとうございます。

眠れぬ夜に・・・
明日につながる希望の哲学シリーズ〔♯23〕

『無(む)』とは・・・
『無限にあること』である。



〔解釈とヒント〕

「自分には何もない」と嘆く人がいます。

果たして、本当にそうなのでしょうか?

確かに、仕事を失った人、大切な誰かを失った人、大きな失敗をした人などは
一時的にそのように思うことがあるかもしれません。

ただ、だからといって「何もない」と嘆いてしまうのは
二重の意味で間違っているような気がします。

ひとつは、なくなったものは一部のものに過ぎない という点について。
もうひとつは、『ない』とは無限にあることの “裏返し” だという点において。

最初の理由はよくわかると思います。

人間が本当に何もなくなるということはありません。

仕事や恋人を失おうとも、お金がなくなろうとも
(少なくても、自分が死んでこの世から消えてしまわない限り)
自分の身体や意識は残ります。

そう。 つまり、何もないというのは
(ここから、もうひとつの理由の説明になってきますが)
あくまで限定された状況にある『無』なので、 新しい何かが『ある』ことの始まりとなるわけです。


「日本人の庭は無だ」と表現されることがありますが
それは、西洋人が “慣れ親しんでいる” オブジェがないからにすぎません。

むしろ、日本の文化においては
禅の瞑想や美意識などにみられるように
何かがあるほうが(かえって)よくないとされることがあったりします。

おそらく、日本人は、その『無』の中に “無限の何か” を感じているからかもしれません。

「何もない」のではなく、無限に何かが「ある」のです。

宇宙の仕組みをみてもそう。

宇宙にはこんなにたくさんの星があるのに
その根源はブラックホールという名の『無』なのです。

そしてブラックホールは、無であると同時に『無限大』でもあります。


だから私たちも、「ない」ことを嘆く必要などまったくないと思います。

禅や芸術に限らず、日常においてさえも
何かがなくなってしまったことや、ないという状態において
もっと肯定的になればいいと思います。

「お金がない」のは、無限に貯めることのできる前提ですし
「気力がない」のは、無限にやる気が湧いてくる前提でもあります。

いまは疲れ果てているかもしれませんが
朝起きれば、また気力が湧いてくるに違いありません。

それは、『無』が『無限の有』だからです。


この命が尽きるまで、自分には無限の可能性が秘められているということで・・・

少しでも自分に勇気が持てるきっかけになればと思います。


(引用:『眠れぬ夜の哲学』小川仁志著 PHP研究所)