ハートオフィス・あおい

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2021年6月17日

眠れぬ夜に〔♯34〕『勇気』とは?

みなさま、いつもありがとうございます。

眠れぬ夜に・・・
明日につながる希望の哲学シリーズ〔♯34〕

『勇気(ゆうき)』とは・・・
『的確な目的を抱いた状態』である。



〔解釈とヒント〕

きょう1日、勇気がなくて失敗したことを思い出してみてください。

告白できなかった・・・
会議で手があげられなかった・・・
困っている人を助けられなかった・・・

いずれも、あと少し勇気があれば、なんとかなったでしょう。

勇気がなかったがために、後悔する結果となる。

思い出すと夜も寝られないという人がいるのではないでしょうか。


では、どうすれば勇気を出せるのか?

「根性を鍛えればいい」などという人がいますが、その方法が問題です。

バンジージャンプを体験すれば、勇気が持てるようになるとは思えません。

高いところから飛び降りることに対して免疫が付くかもしれませんが
それは勇気とは異なります。


そんな私も、いままで生きてきて
数えきれないくらい多くの後悔があるように思うのですが
(やはり(?)やった後悔よりやらなかった後悔の方がはるかに多い)
いま思えば、私が “チャレンジ” できなかったのは
負けるのが怖かったからだと思います。

要は『負ける勇気』が持てなかったからです。


では、改めて勇気について考えてみたいと思います。


これまで何回か出てきましたが
古代ギリシアの哲学者・プラトン(前427-前357)が
『ラケス』という本の中で『勇気』について論じている部分があります。

ラケスというのは、将軍の名前で
兵士を題材にその本質を暴こうとしているわけですが
兵士に欠かせない勇気のひとつである「忍耐強さ」は、目的次第であるということが結論付けています。

例えば、兵士になって戦死するのは怖いけれど
「祖国を守る」という目的があるなら、その怖さが薄れるというのです。
(より忍耐強くなって “勇気が増す” )

単なる「怖いもの知らず」もいますが
それは動物や子どものようなものであって、勇気とは異なりますよね。

つまり、勇気を持つためには
(根性で鍛えるのではなく)明確な目的を定めればいい ということになります。

そうすれば、いかなる恐怖を乗り越えて行動に移せるに違いありません。


では少し改めまして
人間にとって『恐怖』とは・・・それはやはり生きることそのものになると思いますが
(これまでの話同様)生きる目的をしっかりと抱くことができれば
どんな困難にも立ち向かっていけるように思うのです。

少し前に述べた『負ける勇気』というのも同じです。

負けることが自分を強くし、成長する契機になると捉えるようになり
それをチャレンジの目標に据えることができるのです。

勇気は持とうと思って持てるものではありませんが
目的をしっかりと定めることができるなら(勇気を持つことも)できるはずです。

そうすれば、勇気を持てなかったことで後悔する夜もなくなることでしょう。


(引用:『眠れぬ夜の哲学』小川仁志著 PHP研究所)